山に囲まれた8haの農地に、80余種類の野菜・米・鶏(平飼い900羽)を飼い、有機農業を実践、150世帯の会員と直接提携を行う一方、自然食品店やデパートにも出荷している。農産加工・庭先果樹、あらゆる研修が可能な農場である。
共育方法
研修生に各圃場を担当させ、毎週週例会による技術検討会を実施するとともに、年4回のレポートを提出することにより技術チェックを行う。
これらの方法を通じ、有機農業の技術・経営・自然の生態などを学習し、また、お互いの考えを切磋琢磨する方向で人類共存の道を考え、人間としてあるべき姿、生き方を模索、帰農志塾の共育は相互研鑽を目的としているために共に育むという考えで「共育」を使用している。
具体的にどう関わるか
農作業はもとより配送・経理・機関紙の編集など、生産から流通、会員との交流を含め、すべての塾運営に関わりながら学ぶ。即ち研修生全員で運営している塾でもある。
入塾には
今後の人生の方向として農業以外にないという強い確信のある人、お待ちしています。
期間 | 原則として2年。但し、ある程度農業経験のある人や、国際協力を行ううえで部分的な技術を学びたい人はその限りではない。 |
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決定 | 電話または手紙にて訪問日を決め、訪問していただく。なるべく1泊以上し、1~2回訪問し、お互いの意思・事情を理解した上で決定する。 |
訪問希望者は必ず事前に連絡し、承諾を得てから訪問してください。
待遇
短期研修者には寝食のみを提供し、研修費は不要である。長期研修者には寝食等を支給し、研修期間中の最低限の生活は保障している。
学んだ人の動向
100人近い研修生達が各地の農村や海外に巣立った。研修期間中、家庭の事情や本人の方向転換で退塾した人もごく僅かいるが、卒業生全員が新規就農や技術協力活動を行っている。
卒業生の新たな方向
現在まで卒塾生は全国に、又アジアに巣立っていきました。今後その方向でも卒塾生を送り出していきますが、地元で就農する人も募集し始めました。地元の農業や文化自然を大切にし、共に生きていく仲間を探しています。以下はその考えの要旨です。
有機農業で新規就農
栃木県那須烏山はいかがですか
日本農業の衰退が呼ばれて久しい。従来農業は子供が継ぐもの、跡取、世襲でしか考えられていなかったからです。
私達帰農志塾は農家の後継者ではなく日本農業の後継者を育てることが大切であると考え、35年前帰農志塾を設立し、現在に至っております。その間100人の新規就農者が独立し、日本各地アジアで活動しております。そういう流れの中で、今は一つの生き方として都市生活を捨て新規就農をめざす人も増えつつあります。
人間、人類の生き方の方向として現代の生活は自然と離れつつあります。その結果、環境汚染、種の絶滅をも引き起こしています。経済を優先としたグローバル世界の構築、その方向に人間の、人類の未来はあるのでしょうか。
人間も生き物の一員として自然と共に生きる暮らし方が大切なのではないでしょうか。自然と共に地域で暮らす。自然の一員として暮らすことが今後の人類の生き残る生存の鍵ではないでしょうか。
ここ烏山近隣には400haの国の造成地があり、農地の借用、取得はあまり困難ではありません。私たちの住む近隣で都市生活から抜け出し、自然と共に生き、仲間として共に地域住民としてかかわり、地域の一員として生きていきませんか。
農業の技術はなくても構いません。ただ農や自然と共に生きたい、暮らしたい、人とかかわりながら生活したい人を探しています。
有機農業のノウハウは30余年新規就農者を育ててきた塾で学んでください。そして近隣で就農し、助け合い協力し合いましょう。それこそがもう一つの生き方、暮らし方としての人の歩みではないでしょうか。自然や仲間と共存、共生していくことが大切ではないでしょうか。
今後の人生を農や自然とかかわりながら自分なりの生き方をしたいと考えている人を応援します。又、自立した人として暮らしながら相互扶助、相互協力により地域の活性化、子供たちのこと、自分のやりたいことを行う仲間を探しています。
自分の暮らしを含め子供や家族、地域が少しでもよくなる。自然や地域に生き、生かされながら。それこそが人間としての歩みではないでしょうか。塾の門戸は開かれています。いつでもおいで下さい。